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1. ペインクリニック
 

  痛みの原因を診断し、緩和と治療を行う痛みの専門診療です。痛みを主な症状とする疾患は全てが診療対象となりますが、他科の専門的な医療を必要とする疾患(例えば骨折や歯痛など)は、それぞれの専門家による診療を必要とします。
 
ペインクリニックの最も良い適応は、「痛みの原因が良く分からず何科を受診するべきか分からない」とか「夫々の専門家による正当な治療を受けたが、改善しない痛み」などだと言えます。

   
ペインクリニックを受診されることが多い主な疼痛疾患
 

@ 頭痛(緊張型頭痛・片頭痛・群発頭痛などの主に機能性頭痛)
A 整形外科的な筋骨格系の痛み(頸・肩・腕・背中・腰・下肢の筋痛・関節痛、関節リ
   ウマチ、むち打ち症、廃用症候群)
B 各種の神経痛(脳卒中後の中枢痛、帯状疱疹に伴う神経痛、三叉神経痛、後頭神
   経痛、肋間神経痛、坐骨神経痛など)
C 手術後や外傷後の異常な痛み(幻肢痛、瘢痕痛など)
D 癌による様々な痛み
 
また、ペインクリニックでは痛み以外の次のような疾患の診療も得意としています。
@ 血行の異常(レイノー症状など自律神経性の血行不良、バージャー病や動脈硬化
   に よる血行不良など)
A 自律神経の異常(自律神経失調症、自律神経性のめまいなど)
B 痙攣性疾患(眼瞼痙攣・顔面痙攣・痙性斜頸、廃用性筋拘縮、ジストニアなどの筋
   痙攣や筋痙縮に対するボツリヌス注射)
C 神経障害(顔面神経麻痺、突発性難聴など)

 
 
痛みの診断・・・
 

  残念ながら、現代の医学をもってしても痛みを客観的かつ正確に評価する適当な方法がありません。
誰でも気軽に扱える診断機器でもあれば、多くの医師が痛みの診断を適切に行い患者さんに福音をもたらす事が出来るのですが、その方法がありません。
  痛みの診断は、医師の力量に掛かっているのが実情です。痛みの原因を正確に把握できなければ適切な治療法を選択する事は出来ません。多種多様な痛みを数多く診療してきたペインクリニック医の存在価値はここにあります。

 
痛みの治療・・・
 

  様々な治療法の中から、原因に応じた適切な方法を選択する事も大変難しい作業です。鎮痛薬一つを取り上げてみても、通常の痛み(「侵害受容性疼痛」と言います)と神経障害に因る痛み(「神経因性疼痛」と言います)とでは、効果のある薬剤が異なります。数多くの選択肢と適切な方法を選択する能力が必要です。

   
神経ブロック療法
 

  ブロック療法は数ある痛みの診断・治療法の一つで、多くの麻酔科関連ペインクリニック医が得意としています。但し、神経ブロックとは言っても、神経に直接注射する事は少なく、神経の周囲へ薬をまくことにより治療効果を上げる事の方が多いと思われます。また、その効果も、単なるその場しのぎや一時的なものではなく、適切に行われたブロック療法は根治的な効果を発揮する場合も少なく有りません
 
神経ブロックには、主に体性神経ブロックと自律神経ブロックとが有ります。

体性神経ブロック (いわゆる麻酔のブロック)
  知覚神経の遮断により改善が期待できる病態や、神経障害部へ薬液を到達させたい時などに行われます。例えば、椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・脊椎術後痛などに対する硬膜外ブロックや神経根ブロック、帯状疱疹性神経痛・後頭神経痛・三叉神経痛などに対するそれぞれの神経ブロック等々です。
 
自律神経ブロック
  血行改善や自律神経の調整により症状の緩和が期待できる病態に対して行われます。
例えば、神経麻痺(顔面神経マヒ・突発性難聴など)・自律神経性のめまい・レイノー症状(自律神経性の血行不良)・血管閉塞・緊張型頭痛などの各種筋筋膜痛などに対して、星状神経節ブロックや腰部交感神経節ブロックなどの交感神経ブロックを行います。
 
その他にも、厳密には神経ブロックではありませんが、整形外科的な疾患に対してトリガーポイント注射・関節内注射・腱鞘内注射なども行われます。

 
   
 
 

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